新生児の授乳間隔は、生後3カ月でおおよそ3時間起きに授乳をすることが好ましいとされています。
従って、産婦人科の先生から「赤ちゃんの授乳は3時間おきに週間つけるように」と言われ、授乳に励んでいるママもいるのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんにも個人差があり、赤ちゃんによっては生後3カ月ですでにあまり授乳をしなくなる赤ちゃんもいます。
授乳してからそのまま5、6時間泣きださない赤ちゃんもいます。
その場合、医師の言っていたことと違うのでママはものすごく不安になるかと思います。
ということで今回は、その不安に答えるために、新生児の授乳間隔が空きすぎている場合はどうすべきなのか。
あと、赤ちゃんが起きない場合の対処法を紹介していきます。
新生児の授乳間隔は5、6時間は空きすぎ?赤ちゃんが起きない場合の対処法
新生児の授乳間隔が空きすぎても大丈夫? なぜ3時間の授乳間隔が必要なのか
なぜ3時間おきの授乳が必要なのか、まずはそれについて考えましょう。
まずひとつは、赤ちゃんを脱水症状にさせないためです。
赤ちゃんはお腹いっぱい母乳を飲みますが、その量は実はごく少量しかないのです。
従って、一度に飲める母乳の量が少なく、数で与えないと赤ちゃんが脱水症状になってしまいます。
二つ目は、母乳の質を保つためです。
ママの母乳は3時間の間隔で母乳が作られます。
そのため、母乳が作られるたびに赤ちゃんに飲ませることで、母乳の質を保つのです。
三つ目は、母乳のリズムを掴ませるためです。
赤ちゃんも、おおよそ3時間の授乳のリズムを掴むことで、その時間に授乳するために泣きだすことが多いのです。
従って、3時間の間隔でママは赤ちゃんに母乳を与えますが、赤ちゃんが起きないとそのリズムが崩れてしまうのです。
子育てに関しては、特に几帳面になる問題ですので、「習慣づけている」ことが急に変化したら、ママたちが焦るのも無理はないことだとは思います。
しかし、無理に起こす必要性はない
結論を言うと、赤ちゃんを無理して起こす必要はありません。
なぜなら、赤ちゃんがぐっすり眠っているということは、赤ちゃんのお腹の中に母乳があり、満腹の状態だという証拠だからです。
赤ちゃんも「お腹がいっぱいだから寝かせて」と思っているのです。
その場合、赤ちゃんはしっかりと授乳ができているので、母乳不足ということは一切ありません。
ただし、例外として赤ちゃんの体重が増えていない時や、おしっこやうんちの回数が少なすぎる時があります。
赤ちゃんの体重を調べることはママ達にとっては、まさに子育ての生き甲斐のようなものであり、その体重が増えないととても不安になるはずです。
その場合は、授乳の方法に問題があるか等も含め、医師に相談しましょう。
赤ちゃんが起きない場合の対処法、よりよい起こし方
おむつを替えるときに赤ちゃんを起こす
赤ちゃんを起こす必要があるときは「体重が増えない、増えすぎている」「おしっこやうんちの回数が少なすぎる」というときです。
その場合、どのようにして赤ちゃんを起こすのでしょうか。
赤ちゃんを起こすためのイチ押しの行動は、おむつを替えるときに起こしてしまうことです。
あかちゃんのおしっこやうんちの間隔にも個人差がありますが、おおよそ3時間と言われています。
これは、一般的な授乳の間隔(3時間)と同じ時間になります。
その間隔でおむつを替えれば自然と赤ちゃんの授乳の間隔とマッチし、赤ちゃんが目を覚ましやすくなるのです。
普段からおむつを替える→授乳する、という習慣を赤ちゃんにもつけさせてあげると、赤ちゃんがおむつを替えられているときに「おや、ごはんの時間かな?」と思い、泣きながら起きてくれます。
赤ちゃんの足の裏を優しく刺激する
赤ちゃんの足の裏を刺激することで赤ちゃんが起きてくれる可能性があります。
赤ちゃんの足の裏は非常に敏感にできています。
従って、赤ちゃんが痛いと思わない程度に、足の裏をこちょこちょしたり軽めにつねったりすると、赤ちゃんは泣きながら起きてくれます。
この方法で起こすのは、赤ちゃんにとっては無理やり睡眠時間を妨害されたも同然ですので、本当に授乳をさせるとき以外は実行しないようにしましょう。
もちろん、授乳の前には医師としっかりと相談することが必須です。
授乳間隔が空きすぎても焦らなくてもいい
赤ちゃんの授乳間隔が、たとえ5、6時間空いてしまったとしても、焦ってはいけません。
基本的に赤ちゃんがぐっすり寝ているということは、赤ちゃんがなにひとつ不満のない状態を表しているので、赤ちゃんにとって最高の状態なのです。
ママたちが赤ちゃんを心配になる気持ちは充分にわかりますが、赤ちゃんは無事、元気に育つている可能性のほうがはるかに高いです。
従って、ある程度授乳の間隔が空いたとしても、赤ちゃんが授乳したいと泣きだすときまで、手を出す必要はないということをしっかりと頭の中に入れておきましょう。
ママにも心の余裕が出てくるし、赤ちゃんもリラックスして毎日安心しながらママと一緒に過ごすことができます。
まとめ
赤ちゃんは体が気持ち悪い場合や、お腹が減っている時には我慢せずに泣き出します。
泣くことが一種のサインなので、それをじっくりと待つことも大事です。
いつも以上に長い間睡眠をとっているからといって、すぐに不安になることはありません。
赤ちゃんも人間なので、ぐっすり眠れる日もあれば眠りが浅い日もあって当然ですからね。
ただ、あまりにも睡眠時間が長い場合には突発性の症状もありますので、息をしているかなどの確認だけはしっかりとしてあげましょう。
赤ちゃんは急に異変を起こす弱い状態なので、生きているかどうかだけはしっかりと確かめてあげましょう。