妊婦さんが妊娠中に体をひねったり、ねじったりすることはほぼありませんので産後になって背中やお尻、下腹部の妊娠線を見つけることが多々あります。
また、それらの部位はどうしても見えにくい部位なので妊娠線が見つからなくても仕方がないのですが、妊娠の初期から妊娠線対策をしてきた人には「どうしてこんなところに!」と見つけてしまった時のショックは大きいものです。
また、気を付けてはいたものの大きな妊娠線を見つけてショックを受ける人もいるでしょう。
では、妊娠線はいつになったら消えるのでしょうか。
また、正中線や肉割れはいつからうすくなっていくのでしょうか。
皮膚の仕組みや対処方法を探っていきましょう。
[ad#co-2]妊娠線は産後いつ消える?いつから正中線、肉割れはうすくなる?
妊娠線は産後いつ消えるのか
妊娠線はできる人とできない人があります。
つまりできにくい人とできやすい人がいるということになります。
妊娠線があると着替えの時や入浴の際などに気になりますので早く消えてほしいのですが、完全に消えてしまうことはありません。
ですが、だんだんと月日をかけてうすく目立たなくなっていきます。
また、できる人とできない人がいるように、産後6か月くらいでうすくなる人と何年間かをかけてうすくなっていく人があります。
妊娠線の色の変化を見てみましょう
妊娠5か月前後にみみず腫れのような赤い線ができてきます。
この線はは皮膚の表面がでこぼこしていて線の部分は少し凹んでしわがあるのが特徴です。
産後3か月くらいから妊娠線はピンク色に変わってうすくなっていきます。
そして、産後6か月くらいには白っぽく目立たなくなりますが完全に消えてしまうことはありません。
遠くから見てわかる程度ではなくよく見るとわかる程度となっていきます。
産後の妊娠線は完全に消えてなくなってしまうことはありませんが、産後6か月くらいから数年かけてうすく目立たなくなっていくことでしょう。
[ad#co-1]いつから正中線、肉割れはうすくなるのか?
正中線とは何かまた肉割れとはなにかを考えます。
正中線は、お腹の真ん中にできる縦線をいいます。
これは人が胎児のころに細胞分裂を繰り返し成長してきた名残です。
そのために男女の別なく存在します。
そしてこの名残はお腹の正中線の他には鼻の下の筋や顎にできる割れ目があります。
このため正中線は人が産まれた時から皮膚に存在していますが、普段はわからない程度のうすさのため気が付きません。
だんだんとお腹が大きくなったことで皮膚がうすくなり目立つようになっていきます。
さらにホルモンバランスの変化によってメラニン色素が付いてなお目立つようになります。
肉割れは、妊娠以外の運動や急激な体重の変化などによっておこる皮膚の亀裂のことです。
太ももやお腹、二の腕などにできます。
でき始めは赤い筋ができ、時間がたってくると白い筋へと変化していきます。
こちらも一緒に読まれています |
いつ頃にうすくなるのでしょう
正中線は、産後のホルモンバランスが元に戻っていくのにつれて徐々にうすく目立たなくなっていきます。
お腹の産毛や乳首などの黒ずみがうすくなるように気にならなくなっていきます。
産後半年くらいから1年くらいかけてうすくなり目立たないようになっていきますが、どうしても個人差があり1年以上残り気長にアフタークリームなどで対処することが大切です。
肉割れは、赤い筋ができている間はまだできる可能性があります。
消えることは皮膚が亀裂をおこしてしまっているため難しいですが、うすくするにはアフタークリームなどで対処し、1か月から2か月すると少しずつ変化が出てくる程度なので長期的なケアを行っていくことが必要です。
正中線は元々人の体にある細胞分裂の名残が妊娠により表面化したものなので、だんだんにうすくなってはいきますが、その経過には個人差があります。
正中線の適切なケアを行うことでうすく目立たなくすることが可能です。また肉割れは体重の急激な変化など皮膚に与えるダメージも大きくうすくするには皮膚へのきちんとしたケアが必要となってきます。
[ad#co-1]妊娠線ができる原因は?
妊娠するとお腹の赤ちゃんの成長に合わせてだんだんとお腹が大きくなるばかりではなく、お腹の赤ちゃんを守るためにお腹やお尻、腰回りなどに脂肪が付いてきます。
これらにより、お腹の表面の皮膚はお腹が大きくなるのに合わせて伸びてうすくなっていきますが、皮膚の下の皮下組織には伸びる力が弱く表面の伸びに付いていくことができずに亀裂ができてしまいます。
この亀裂が妊娠線です。
また、妊娠によるホルモンバランスの崩れが皮膚のターンオーバーを乱してしまい新しい細胞が再生されにくいことも一因となっています。
妊娠線は、お腹の赤ちゃんを育て守るためにお腹の皮膚が伸びることによっておこる皮膚組織同士の差によってできます。
適切なケアを行っていくことで皮膚のターンオーバーを補い妊娠線のうすくなることを助けていきましょう。
妊娠線を消す方法
①外科的治療であるレーザー治療は、レーザーの熱の作用によってコラーゲンの産生と皮下脂肪分解を促し、妊娠線を消す方法です。
②ダースローラーは、皮膚に細かい穴を開けて肌の再生能力を高めて細胞の入れ替えやコラーゲンの産生を促して妊娠線を消去する方法です。
③成長ホルモン分泌促進は、妊娠線ができている真皮の代謝を高め新陳代謝を促す成長ホルモンにより肌の再生を行い妊娠線を消していく方法です。
④医療機関から妊娠線改善効果を目的とした医療用の塗薬を処方してもらい塗っていく方法です。
⑤市販のクリームやオイルを使用し肌にうるおい成分を与え肌の再生を促す方法です。
妊娠線を消すためには、これらの方法があります。
方法によっては高額であったり長い時間がかかるなど考慮する点はありますが、さまざまな方法の中から選択できるという余地があります。
また、妊娠線ができてしまった真皮の亀裂部分の肌の再生を促すためにより自分に合った方法を見つけることができるのが良いでしょう。
こちらも一緒に読まれています |
その他に行いたい対処は?どうすれば予防できる?
皮膚内に存在するコラーゲンやヒアルロン酸によって皮膚はある程度の保湿がされ水分や弾力を保っています。
でも、急激な皮膚の伸びや変化に細胞がついていけず亀裂をおこしてしまうと保湿状態や弾力性が失われてしまいます。
ある程度水分を含んでいる保湿状態の保たれている皮膚は多少の伸びにも対応できますが乾燥している皮膚は伸びることで亀裂をおこしてしまいます。
また、ホルモンバランスが整っていない、年齢も重なってくるとシミができやすくなったり皮膚トラブルが増加しいきます。
この時期に産後が重なると皮膚のターンオーバーが乱れて色素沈着を残したままとなる傾向にあります。
[ad#co-1]ホルモンバランスを整えて皮膚のターンオーバーを正常化していく方法は
①良質な睡眠をとる
眠る時間の長さではなく、寝付いてからの3時間から4時間が成長ホルモンの分泌される時間なのでぐっすりと眠れることが大切です。また寝る前に刺激となるスマホや携帯、テレビは避けるようにします。その他、交感神経が優位になって寝つきにくくなるため41°以上のお風呂に入るのは避けたほうが良いです。
②ストレスの調整を心掛ける
不規則な生活やストレスは自律神経が乱れてホルモンバランスを乱します。産後は育児で自分の時間がない、誰とも話す機会がなく子供と過ごしているなどストレスとなることがどうしてもあります。上手に時間を使ったり家族の協力を得てストレスの発散をしていきましょう。また、自律神経の乱れは血行不良や皮膚の代謝低下につながり、皮膚の再生が遅れてしまいます。
③ビタミン類を摂る
ビタミン類の中でも特にビタミンCの働きによりコラーゲンの生成を促し皮膚の代謝をあげることができます。ビタミン類を意識して摂るようにしましょう。もちろん、たんぱく質などの体を作る栄養素も必要です。バランスの良い食生活を心がけましょう
④アフタークリームを使用
天然成分の入ったクリームやオイルを使うことは皮膚の保湿を上げ弾力性を増し皮膚の再生を促していきます。1日に2回から3回の皮膚への優しい塗込みを行いましょう。
まとめ
産後の妊娠線や正中線、肉割れが消えていくことは皮膚の再生能力もあり個人差があることがわかりました。
また、完全に消えてしまうことは難しいことが理解できました。
消えることはできなくても妊娠線や正中線、肉割れは徐々にうすくはなっていきます。
ただこれも個人差があり産後早くて3か月から何年とかかることがわかりました。
アフターケアクリームを使用してケアしていくことで、うすくすることが可能なので早めから使っていくことが良いでしょう。