妊娠中のママは色んなことに我慢してきたことでしょう。
行動範囲が狭まることはもちろん、食事制限も辛かったことだと思います。
たくさんの制限を強制されるのが妊娠中のママの仕事でもありますからね。
そんな辛い日々も出産した後には、やっと自由・・・なんてことはありません。
「とうとう赤ちゃんを出産したから、好きな物を食べれる!」なんてことは起こらないのです。
次は、赤ちゃんに母乳をあげる役目が待っています。
赤ちゃんの唯一の栄養摂取手段とも言える母乳は、ママの体で作られています。
なので、ママが摂取した食事が全てであり、ママが摂取した栄養によって赤ちゃんの成長に影響が出てきます。
だからこそ、ママはアルコールなどの体に害を与えるものを摂取することは禁止されています。
ただ、ここで少し疑問が出てきました。
「アルコールはどれくらいなら大丈夫なの?絶対に摂取してはいけないの?」ということです。
ママの体に入ったアルコール。これが含まれた母乳は赤ちゃんにどんな影響があるのか。
今回は、この気になる疑問について紹介していきます。
[ad#co-2]授乳中はアルコール入りお菓子も赤ちゃんに影響する?お酒入りチョコも危ないの?
アルコールが赤ちゃんに及ぼす危険は?
赤ちゃんの内蔵はまだまだ未熟なので、アルコールを摂取してしまった場合もアルコールを分解できずに体内に残してしまいます。
そのため、わずかな量でも急性アルコール中毒になる可能性があり危険です。
急性アルコール中毒になると吐いたり不機嫌になったり寝つきが悪くなったりします。
そして、ひどくなると昏睡状態になってしまいます。
赤ちゃんの生命の危険にさらすことになってしまうのです。
また、急性アルコール中毒以外にも、アルコールが体内に入ることによって、低体重などの身体への影響や、記憶障害や発達障害などの脳への影響が出る場合があります。
「アルコールは少量だから大丈夫」と思っていても、もしかしたら赤ちゃんに影響が出てしまうかもしれません。
ですので、お酒は絶対に飲まないようにして、その他のアルコールが含まれる食品などについても注意するようにしましょう!
[ad#co-1]アルコール含有量を確認してからお菓子を食べましょう
授乳期間中は特にアルコールには気をつけていて、お酒など飲み物に注意していると思います。
しかし、アルコールが入っているのはお酒などの飲み物だけではありません。
実は、洋菓子などの食べ物にも風味付けや保存などのためにアルコールが使われていることがよくあるんです。
そんな時には「香ってくるお酒の風味・・・。これは大丈夫なの?」って敏感になってくださいね。
さて、気になるお菓子に含まれるアルコールですが、実は濃度が1%程度の場合は母乳には影響は出ません。
しかし、2%をこえる場合は影響が出ることがあります。
洋菓子などのアルコールが入っている食べ物をお母さんが食べる場合は、成分表示や原材料を見てアルコール含有量を確認し、2%を超えていないか確認するようにしてくださいね。
食べ物は特に気をつけて、母乳と赤ちゃんに影響が出ないようにしましょう!!
本当に怖い場合には、洋菓子全般を禁止するのも1つで手ですよ。
>>何が原因で赤ちゃん・新生児のしゃっくりが多いの?放置せずに頻繁に起こる理由を知ろう
焼き菓子は食べても大丈夫?
「焼き菓子だから絶対に大丈夫!」ということはありません。
アルコールは加熱することで飛んで消滅すると言われていますが、完全になくなるかどうかは別の話です。
確かに、焼き菓子の場合はアルコールの濃度は低くなっています。
ですので、焼き菓子なら食べても大丈夫と思うかもしれませんが、その油断は注意。
加熱することですべてのアルコールが消滅するわけではないので、加熱してもほんの少しは残っている場合があるんです。
「大丈夫」と思っていても実際にはアルコールが残っていて、それを摂取してしまった場合・・・そのパターンが一番怖いですからね。
特に高級店などで販売されているケーキやクッキーの場合は、多量にアルコールが使われている場合があり注意が必要です。
この場合には、製造過程によっては加熱後にアルコールが塗られたりする場合もあります。
ですので、焼き菓子の場合でもアルコール含有量は必ずチェックして、含有量が多いものは避けるようにしましょう!
特に、但し書きなどに「お子さまは控えて下さい」などの表記がある場合はアルコール含有量が多いと理解し、授乳中は避けるようにしたほうが安全です。
>>授乳中のアルコールは母乳に影響する!毎日のお酒の習慣をやめて一口も飲まないこと
アルコールが入っているお菓子はどんなものがある?
一般的にアルコールがよく入っているお菓子には、チョコレート、ゼリー、アイス、焼き菓子(パウンドケーキやクッキーなど)があります。
しかし、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られているようなお菓子については、アルコールが含まれていても1%以下がほとんどなので、心配することはありません。
デパートの地下や高級菓子店で売られているようなお菓子については、アルコール含有量が多いことがあるので気をつける必要があります。
特に加熱されていない、チョコレートボンボンや洋酒入りゼリー、ラムレーズンのアイスなどについては注意するようにしましょう!
[ad#co-1]もしアルコールが入っていることを知らずに食べてしまった場合は?
チョコレートボンボンを1つ食べたくらいなら、それほど気にする必要はありません。
本当に少量なら赤ちゃんや母乳に影響が出ることはありませんので、無意識に食べてしまっても焦らないようにしましょう。
しかし気になる場合や、大量に食べてしまった場合は注意です。
その場合には、授乳時間をあけたり、粉ミルクに置き換えたりして赤ちゃんにアルコールが移行しないようにしましょう!
どれくらい授乳時間を空けるべきか?
少なくとも2時間半は空けましょう!
アルコールを摂取すると、早ければ数分後には母乳にアルコールが移行し、30分~60分後にはその濃度が最大になります。
そして、母乳からアルコールが消滅するのは2時間半~7時間半ほどかかると言われています。
缶ビール1杯をお母さんが飲んでしまった場合では、3時間ほどで消滅するそうです。
お菓子でアルコールを摂取した場合は少量なので、消滅するまでにそれほど時間はかからないと思いますが、念のためには2時間半は空けたほうが安心。
そして、しっかり時間を空けてからは、念のために最初の母乳は搾乳して廃棄しましょう。
赤ちゃんには安全な母乳を授乳するようにして、赤ちゃんの健康を守りましょう!
[ad#co-1]まとめ
お母さんが摂取した影響は赤ちゃんに影響を与えます。
これはもはや常識です。
なので、体に害があるとされるものをお母さんが摂取すると、赤ちゃんにも少なからず害は生じてしまうと考えるのが当たり前なのです。
「少しなら良いかも・・・」なんて考えるのは絶対にやめましょう!
少しでも悪影響が起こる可能性があるのならば、絶対に控えるようにしましょう。
だって、赤ちゃんのことを守れるのはお母さんだけなんですからね。