お腹の真ん中にできる線は妊娠線とは違う?正中線はなぜ出来る?

突然ですが「正中線」とは何か。あなたは説明できますか?

妊娠中にできるもの?妊娠線の仲間?など、考えてみたらよくわからないという方も多いでしょう。

今回は妊娠線と正中線は違うものなのか?正中線はなぜできてくるのか?詳しくお話ししたいと思います。

また、正中線は薄くなるのかなど気になる正中線に関するお話と、意外な妊娠線の予防ケアとのかかわりについてのお話もします。

お腹の真ん中にできる線は妊娠線とは違う?正中線はなぜ出来る?

正中線って何?知っておきたい3つのこと

まず、正中線とは何か?ここを正確に押さえておきましょう。

それがわかると、安心できる部分も出てきますよ。

正中線は誰にでもある!

突然ですが、学校で習った人間が誕生するまでのプロセスを思い出してみてください。

細胞分裂という過程があったはずです。

実は正中線、この細胞分裂の名残。和菓子の練り切りのように、分裂して筋が入った受精卵の写真を思い出していただくとわかりやすいでしょう。

分裂する際の筋の名残が正中線といわれています。

そのため、正中線は男女問わず誰にでもあります。

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妊娠中に正中線が目立つ理由

妊娠するまで正中線なんてなかったけど?という方もいるでしょう。正中線の目立ち具合には個人差があります。

妊娠中はホルモンバランスが普段とは違う状態になるため、メラニン色素ができやすくなります。

女性にとっては悩ましい、シミの元が大量に作られると思ってください。

それに伴って、普段から色素が濃い場所の色がさらに濃くなることがあります。

わきの下などがそれに当たるのですが、正中線も当てはまります。

このため、妊娠中は正中線が急に目立ってくることがあるのです。

妊娠線と正中線は別物

妊娠線は妊婦さんにしかできません。

ホルモンバランスの関係で肌が乾燥しやすくなり、弾力を失うことから始まります。

その弾力を失った肌が、赤ちゃんが大きくなって伸びなければいけないにも関わらず、弾力不足で伸びきれなくなると裂けます。

指を切った時のように、肌の表面を切っているわけではないので血は出ません。

でも、肌の奥のほうにある真皮が裂けるので、打ち身をした時と同様にあざのような筋ができるのです。

つまり妊娠線は「傷」、正中線は「いつもあるものがいつもより色が濃くなったもの」。

まったくの別物です。

また、妊娠線はお腹以外にもできることがありますが、正中線はお腹以外には表れません。

正中線は消えるの?

既に正中線が目立っているプレママにとって、1番気になるのが「消えるかどうか」でしょう。

消えるのかどうか?早く消す方法はあるのか?を見ていきましょう。

自然に消えていく

メラニン色素ができやすくなるのは、妊娠中だけ。

産後、ホルモンバランスが通常通りに戻るのに従って、正中線は自然に消えていきます。

個人差はあるものの1年半程度で消えるか薄くなる、または妊娠前と近い色に戻ることが多いようです。

一方の妊娠線は通常、薄くなっても元に戻ることはありません。

後々、体に残ることを考えると、正中線の予防や対策を考えるより妊娠線の予防を考えたほうが得策といえるでしょう。

早く消したい時は?

どうしても濃い正中線が気になる、早く消したいという場合があるでしょう。

そんな場合には以下のような方法があります。

(1)クリームを使う

妊娠線予防用クリームを使っている場合は、引き続きそれを使ってケアしましょう。

妊娠線のできる大きな原因は乾燥。

妊娠線予防クリームには乾燥を防ぐため、保湿成分が配合されています。

肌が保湿されれば、新陳代謝が活発に行われます。

このため、メラニン色素の多い正中線が早く、メラニン色素の少ない正中線になることも促すのです。

さらに最近は、正中線専用のクリームも登場しています。

産後に妊娠線は気にしなくて良くなったけれど、正中線は気になるというのであれば、こちらを使ってみるのも良いでしょう。

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(2)食生活に気を遣う

肌の潤いを保つコラーゲンを作る際に必要なのがビタミンC。

実は、色素沈着を防いでくれる作用もあるため、正中線を薄くしてくれるのに役立ちます。

ピーマンやサツマイモなどを食生活に取り入れて補給しましょう。

(3)睡眠

妊娠中・育児中はなかなか睡眠時間が確保できないでしょう。

でも、新陳代謝を促すためには、睡眠が大切。

少しでも眠れる時間があれば、眠っておくと考えて睡眠時間を確保しましょう。

(4)美容整形に頼る

最後の手段といえる方法です。

ピーリングやレーザー治療などの方法があります。

なお、妊娠線にもレーザー治療は行われます。

妊娠線予防策は正中線を消すケアと重なる?

1度できたら元通りにすることはほぼ難しい妊娠線。

それゆえ、キレイな肌を保つためには予防が大切だといわれています。

その予防策、実は正中線を消すケアと重なるものがあるのです。

妊娠線の予防をすれば正中線を消すケアにもなる。

お腹が大きくなって、正中線が気になっているプレママには朗報ですね。

まずは、妊娠線予防策にはどのようなものあるかを見ていきましょう。

1体重管理

体重が急に増えると、体中の肌が急激に強く引っ張られます。

ゆっくりと体重が増えるよりも肌の深い部分が裂け妊娠線ができやすい状態になってしまうのです。

ちょうどいい体重の増加具合を保つためには、食事や運動が重要です。

2食事

妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにバランスがとれた食事を摂るのが大切。

さらに、妊娠線予防にはビタミンCや肌の材料になるたんぱく質を摂るのが重要とされています。

3運動

適切な運動がされていれば、体重管理がしやすくなります。

運動に適していない時期もありますから、医師の指示に従って行うのが大切です。

4保湿

先にお話しした通り、妊娠中は乾燥肌になりがち。乾燥肌になればなるほど妊娠線はできやすくなります。

肌を十分に保湿することが妊娠線予防の大きなカギになります。

特に、正中線のケアと被るのは「食事」と「保湿」でしょう。

妊娠線予防に役立つビタミンCとタンパク質、どちらも肌の健康を保つためには欠かせない栄養素です。

つまり、正中線を薄くするのにも役立ってくれる栄養素ということ。

栄養のバランスをとりながらもこういった栄養素を多く摂るように心がければ、妊娠線予防にも正中線を薄くするのにも役立ってくれるのです。

妊娠中は食の好みが変わったり、あまり食べられなかったりと食の質や量に変化が訪れることが多いものです。

しかし、ビタミンCが多い食材もたんぱく質が多い食材も1つだけではありません。

食べられそうなものを見つけて、多めに摂るように心がけましょう。

また、保湿に関しては妊娠線予防クリームを使うのがおすすめです。

先にお話しした通り、妊娠線予防クリームには、妊娠中で乾燥しやすい肌を保湿する成分が含まれているからです。

クリームが1本あれば妊娠線を予防しながら、正中線を薄くするためのケアをできるので体調が変動しやすい妊娠中にも使いやすいでしょう。

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妊娠線予防クリームは、香りや価格、容量などが商品によって大きく変わります。

好みや生活環境によって、使いやすい商品は違うはずです。

ネットの口コミなども参考にしながら、自分が使いやすいものを吟味して、毎日欠かさず使うようにしましょう。

まとめ

正中線と妊娠線はまったくの別物です。

しかし、どちらも肌の外見を大きく変えるため、女性にとっては悩ましい存在になりがちなものといえるでしょう。

妊娠線を予防するケアは正中線を薄くするケアと被るところが多いもの。

きれいな肌を目指して、妊娠線を予防しながら、正中線を薄くするケアも行いましょう。

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